ヒートショックにご用心
2017/02/10
こんにちは、スマイル鍼灸整骨院 安藤です。
本日は雪が舞っていますね。
寒い寒いこの時期に気を付けたいのは…
「ヒートショック」
です。
「ヒートショック」とは、温度の急激な変化により血圧が大きく変動することを言います。
失神・心筋梗塞・不整脈・脳梗塞などを起こすこともある健康障害です。
お風呂の時に起こるヒートショックでは、交通事故による死亡者数を上回る結果も出ています。
入浴時に急激な血圧の変動→失神→溺れて死亡
このケースは入浴時のヒートショックの典型的な例とされています。
ヒートショックは体全体が露出する入浴時に多く発生します。
お家の中で暖房をしていない脱衣所や浴室では、室内の温度が10度以下になる事があります。
そんな寒い脱衣所で洋服を脱いで裸になると、急激に身体全体の表面の温度が10度くらい下がります。
すると寒冷刺激により血圧が急激に上がります。
その急激な血圧の上昇が、心筋梗塞・脳卒中を起こす原因のひとつとなってしまいます。
さらに。
一度上昇した血圧は、温かい湯船につかる事による血管の拡張で、反対に急激に低下してしまいます。
この急激な血圧の低下が失神の原因となります。
では、このヒートショックを予防・対策するには何をすれば良いのか・・・
対策として重要なことは
●脱衣所・浴室・トイレを温かく保つ
という事。
高い位置にシャワーを設置し、そのシャワーから浴槽へのお湯はりをすることにより浴室全体が温まるので浴室の温めには効果的です。
その時の設定温度を41度以下にし温め過ぎないようにすると、急激な血圧低下を防げます。
そして、なるべく
●夕食前・日没前の入浴を心掛け、食事後・飲酒時の入浴を控える
事も大切です。
日中は日没後に比べて外気温が比較的高く、脱衣所や浴室がそれほど冷え込むこともなく、さらに人の生理機能が高いうちに入浴する事で温度差への適応がしやすくなります。
食後1時間以内や飲酒時は、血圧が下がりやすくなるため、入浴は控えた方が良いでしょう。
お部屋全体を温めて、急激な温度差を生じさせないように気を付けましょう。