交通事故豆知識④【警察が到着する前の示談はダメ!】
2017/08/19
こんにちは!スマイル鍼灸整骨院・たまご堂の永冨です。
交通事故豆知識シリーズ、今日のテーマは【警察が到着する前の示談はNG】です。
事故の直後は気が動転しがちですが、その場で相手と即決示談は厳禁です。冷静に対応するように心がけましょう。
●『示談』とは?
民法上の和解契約です。交通事故で生じた損害の賠償額をいくらにするのか、相互間で話し合って決めることです。
●示談を急ぐと失敗する!
「問題を早く解決したい」という気持ちは誰しもあると思いますが、焦りは禁物です。
なぜかというと…
・事故の直後は、冷静な判断をするのが難しく、事故の原因となった過失がどちらにどれくらいあるのか、が明確ではありません。
・ケガや車の損傷状態など、事故直後ははっきりとわからない部分が多いです。時間が経ってから身体の不調・むちうちの症状が出たり、後遺症が残る場合もあります
・事故現場で賠償額の示談が成立しても、保険会社が認めない場合もあります。
●いったん示談が成立すると、原則として、やり直しができません。支払うべき、受け取るべき損害賠償の金額も訂正できなくなるので、どちらかの不利益を生む結果になってしまいます。特に障害事故の場合は、ケガの治療経過によって医師の診断を待ってから示談交渉を始めるべきです。相手にお願いされたりしても、安易に物損事故扱いにしないようにしてください。
●交渉は慎重に!
明らかに自分が加害者の場合でも、必要以上の謝罪は控えた方が賢明です。過失割合の判定にも影響することがあるので、どちらに非があるか、など責任の所在を追及するような会話には注意しましょう。メモや念書なども残さない方が良いでしょう。後に、事故の責任がこちらにはないと判明しても、過失を認めた証拠とされてしまう場合があります。警察を呼ばずに示談を成立させてしまうと事故証明書が交付されず、事故そのものがうやむやになってしまう恐れがあります。